映像と作画、キャラデザインや世界観のクオリティが高く、久しぶりに壮大なアニメーションを見た気がした。
シャオヘイの動きや仕草、表情が素晴らしく、愛くるしくなる。
ジブリ的要素で言うともののけ姫、千と千尋の神隠し、平成たぬき合戦ぽんぽこ、となりのトトロなどに通じるところが様々に見られ、風の谷のナウシカ（漫画版）の頃から宮崎駿が骨としていた「おおいなる自然とそれを破壊する愚劣な人間」というテーマが覗かせる。
ジブリ好きならこのシーンもののけ姫だ！とかこのシーン千と千尋だ！とかなると思います。観て損なし🥰
それらにはオマージュというよりも、物語へのリスペクトが溢れていて好きでした。
またそれとは別のベクトルとして、ジャンプ漫画orアニメ要素もあり、NARUTOやワンピース的な表現がいくつも。
飽きずにずっと観てられますし、これらをひとつにまとめあげた、中国アニメーションの力量、そして今後に非常に期待しています。
ストーリーは単純な構造ではあるものの、ここから、中国独自の壮大なテーマを持つストーリーテラーが出現すれば、もっともっと化けるかもしれません。
聞くところによると、中国で現在活躍しているアニメーターは、今敏監督時代のMADHOUSEのアシスタントをやっている世代だとか。
未だジブリに成り代わる長編アニメが出現しない中で、次代の文化の担い手は中国へ移行してゆくのかもしれませんね。
