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ジャスト 6.5 闘いの証のIMAOのレビュー・感想・評価

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)
4.5
これは面白いですね〜^^いや、もう素直に素晴らしいと思いました。

薬物撲滅警察特別チームの一員であるサマドは、薬物売人の頂点に立つ大物ナセル・ハグザドを追っている。ついにナセルを追い詰め、刑務所に収監するが…
と書くとありきたりな刑事モノという感じですが、この映画の面白さは刑事のサマドと売人ナセルをほぼ同等に描く、という所。普通の映画では、ある人物からの視点、それは通常主人公と呼ばれる人物から描くのだが、この映画ではこの二人の人物を同じ様に掘り下げる。もちろんそういう映画が今までに無かったわけではないけれど、こうした描き方が、世界は単純に白黒で分ける事が出来ない象徴として巧み描かれている。だから途中から誰が正しくて、誰が間違っているのか分からなくなってくる。そしてそうした世界の多様性と複雑さを表すことで、再び自分たちのいる世界を見つめ直すことになるのだ。
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