全員、髭面。
太っちょ三人衆だとか、一人で荷物を取りに戻ってくる半裸の子供だとか、事件の解決に執念を燃やす刑事のちょっと行き過ぎた言動辺り、オフビートなコメディに見える瞬間なんかもあって。
あたいが観慣れているハリウッド映画の文法をまんまスライドさせて臨みまして、果たしてその感覚で言いますと。
留置所だかの立錐の余地もない様子だとか、そこを子供がうろちょろしてるだとか、麻薬王の実態辺り、どう受け止めたものか困るくらい新鮮な絵面もたんまりありましたよね。
苦労が徒労という結末にも、世界の混沌を思わされましたよね。