ぶちょおファンク

わたしの叔父さんのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤★2.5 終盤★2

見どころ
◯始まってから登場人物らの会話も台詞もなく、“観て”今作の世界観を少しずつ観客に分からせて行くのは好みの手法。
◯ヨーロッパ映画でたまに見かける“回転寿司”のお店。

気になる点
●普通この状況のふたりなら“親子”だと思ってしまうが、
原題(Onkel/英題-Uncle)からつけられたタイトルに“叔父”とあるので「父親とは違うかったんか…!」と驚けないのは惜しい。
●説明しすぎるのもダメだが今作はもう少し説明(キャラや物語に厚みを持たせるための)がほしい。


☆総評
主演のふたりは実際の叔父と姪の関係、そして姪のクリスを演じた彼女の前職は獣医、叔父は酪農家で自分の住んでいる農場がロケ地らしい。

獣医になりたい夢も恋愛も、自分の人生を諦めて“叔父(家業)”に依存し生きなければならない女性の悲劇なのか?皮肉なのか???

悪い意味で“変わらない、変えられない日常”を切り取った、とにかく救いのないラストだなぁ〜…という印象が強く後味は苦い…。

叔父が少しは姪を思っての言動はあるものの彼女が自分の人生を歩もうとするほどの強さはなく、
笑いとして“三人でデート”も良いのだがもっと叔父(人生の先達)として粋なことを彼に言うとかの“おせっかいさ”すらないのは頂けない。

“寅さん”的な面のある叔父キャラだったらもう少し評価は上がったのかも。


2023年74本目(+短編11本)