ゆき

タイトル、拒絶のゆきのレビュー・感想・評価

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)
3.7
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山手線のように回り続ける日常。
痛覚を殺してあえて笑う人を見るだけでヒリヒリとして、心臓が痛くなる。
繊細過ぎる人を見ると人間臭さが鬱陶しくなる。
合間をとって「普通」とするならば、それくらい無神経で能天気に居られるのは実にハッピー。
あの待合室は「普通」から離脱した男女の居場所。
似た者同士が寄り添って、似すぎているからぶつかって。
会話を嗜み、感情をいたぶる98分でした。
女としてタヌキを選ぶ前に、下着くらいは自分に合ったものを選択したい。

2月の舞台もがらっとキャスティングが変わるので楽しみです。

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古びたデリヘルの事務所。商売道具である嬢たちの世話係をするカノウ。それぞれに事情を抱えながらも、生きていくしかないセックスワーカーの女たちとその周りの男たちを描く。
ゆき

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