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れいわ一揆の大大のレビュー・感想・評価

れいわ一揆(2019年製作の映画)
4.4
女性装で暮らす安冨歩は、原一男監督が撮影することを条件に、選挙というメディアを使った表現を決行する。

同氏は、
山本太郎率いるれいわ新撰組から参院選に出馬。

元ホームレスのシングルマザー、創価学会員、重度麻痺障がい者、元コンビニフランチャイズ経営者、経済学者、環境保護を訴える者など、個性あふれるメンバーがおり、

かれらの街頭演説を聞くオーディエンスに熱を帯びていた。

団体での街頭演説以外では個人行動をすることになった安冨は、「見たことのない選挙活動」「いい音を奏でる選挙活動」を掲げ、
即興演奏家と馬を引き連れ、日本各地を巡る。

馬を敷地内に引き連れるだけで、退場を迫ってくるルールに縛られた社会の現状、
子どもをないがしろにしている社会の盲点、故郷の田園風景を無個性な街に変えた怒り、立場主義の日本の現状などを訴えていく。




以下ネタバレ気味




れいわ新撰組からは、重度麻痺を抱える2名が、史上初の障がい者議員として当選するが、党首の山本太郎は90万票以上を集めるも落選。

記者会見での質疑応答で、
メディアが自民党以外の選挙活動を報道しない姿勢に疑問が投げかけられると、

安冨は、立場主義の現状では、責任が重くなるほど個人の想いなどは無視されるから、自由に報道できるのはフリージャーナリストぐらいだ、と語る。

そのあと、牧場で馬と戯れる日常に戻る。
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