ゆのは

ラ・ジュテのゆのはのレビュー・感想・評価

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)
3.7
たしかに、これは
「12モンキーズ」だ。

「12モンキーズ」って
最後どうなったんだっけ?
って1番肝心なところを忘れ、
それを思い出しながら、
名作カルトの基となった
フランス映画を鑑賞。

全編ほとんど静止画と
ナレーションで展開される。
これは映画と言えるのかと
謎に思うほどの異色作。

しかし、すごい。
30分程度の短編だが、
かなり引き込まれた。

静止画の中で、
唯一、動いた女性の顔が際立つ。
モノクロの中で
カラーを取り入れて
対象を目立たせる手法は
知っているが、
このパターンは珍しい。

映画といえば
ハリウッドを
真っ先に思い浮かべるが、
その原点となる作品は
フランス映画が多いような。

淡々としているから、
あんまり長いと飽きそう。

また、上記の要素に加え、
モノクロということで
情報量が少なく、
「12モンキーズ」を
知らない人が観たら
「なんのこっちゃ」と
思うかもしれない。

エンタメ性が優れているか
どうかはさておき、
映画において新たな発見が
あったように感じ、
短いながらとても
見応えのある作品だった。
ゆのは

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