ホーランド33

ラ・ジュテのホーランド33のレビュー・感想・評価

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)
4.0
~彼は唐突に現れる~

モノクロ、静止画像に説明字幕が流れるが、台詞はない珍しいスタイルの映画。女性が上品で魅力的。男性は博多花丸さんみたいなギョロ目。

広島、長崎を思わせる映像もあった。地下で暮らす人々が、研究のために過去や未来に想像力のある主人公の男を送り込む。

男が選ばれたのは、少年の頃の記憶に執着していたからなのだが…。

モノクロでも感じる暖かな日差し、彼女の微笑み、柔らかそうな緑の木々の葉。グロテスクな映像を見せられるよりも、平和のありがたみを思った。戦争は良くない。失うものが多すぎる。

監督は12モンキーズの監督らしい。過去のパリの和やかさと、相対する地下の無機質さにとても切なく空虚な気分になった。

短めなのでスマホでみていたが、集中できた。隙間時間にスマホでみるのもおすすめ出来そう。

・参考(ネットより引用)
ジュテは、フランス語で「投げる」の意味。片足で踏み切って跳び、もう片方の足におりる動き。

・メモ
映画400個め