フルーティなずんだ餅

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのフルーティなずんだ餅のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

あぁ、もう、なんてこった!
こんなに素晴らしい歴代集合物は初めてだ!

「スパイダーマンの映画化作品」という、多くのファンに望まれながらも様々な事情により制作会社やスタッフを転々と変えつつ都度世界観をリセットされてきた作品群の数々。
そんなスパイダーマンが一同に会し、3シリーズすべての完結編と言っても過言ではない映画が制作されると一体誰が予想できたであろうか?

上映時間は2時間半と長いものの、観客を一瞬たりとも退屈させず、タイトルの「ノー・ウェイ・ホーム」が指す意味も作中で次々と変わる。
それはまるで今までの20年間をなぞるようでもあり、20年の間生まれ続けた後悔をひとつ、またひとつと昇華させていくような、まさに「すべてのスパイダーマンと彼を愛する者たち」へ向けた最高のプレゼントと言えるだろう。

これは今までのスパイダーマン作品の真の「完結編」であり、MCUスパイダーマンの真の「ジ・オリジン(始まりの物語)」でもある。

それが、ラストシーンにピーターが着ていたスーツに全て現れているだろう、と個人的に思う。