ラグナロクの足音

ファースト・カウのラグナロクの足音のレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
3.5
新年初映画。やはり着眼点が違うね。挿入歌のセンスも素晴らしい。ケリーライカートにしては珍しい時代劇もの。しかし西部開拓時代だからといってカーボーイは描かず貧乏な料理人と移民中国人との静かな友情を描いた。二人が町に初めて来た牛のお乳を盗み作ったドーナツを売り捌くだけの物語。人間が生まれた瞬間に死を約束されているようにこの映画も予め死が予告される。蜘蛛には巣、人間には友情といったように、かけがいのない友人を得た二人の喜びは時代を超えて永続するんだといった感じか。
ラグナロクの足音

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