してちゃん

ファースト・カウのしてちゃんのレビュー・感想・評価

ファースト・カウ(2019年製作の映画)
3.5
すごくドーナツが食べたくなる映画。
さっそくドーナツ食べながら書いてます^_^

たぶん南北戦争ぐらいの時代設定。辺境の開拓者たちの生活や存在が生っぽくて、当時の空気を感じられたのがまず良かった。

銀貨を半分に切ったものや、貝を通貨に使ってたり、先住民との共存(一方的だが)の様子が一見平和そうだががっつり支配的だったり。

相手が薪を割ってる間、手持ち無沙汰で掃き掃除したり花を摘んでさっと飾ったり、牛にうんと親しく話しかける主人公クッキーがとてもかわいかった。

個の押し出しが弱い人物で、状況に身を委ねつつも瞬間の判断が生来正しく出来てしまうため、主観としてはけっこう楽しく生きられる、好みのタイプ。

男たちがみんな牛を見に出て行って、残された部屋でうんと嬉しそうに椅子に腰掛ける女性2人の無意味なシーンが、なんとも良かった。

話はとてもシンプルなもので、絵本のような万人にわかりやすい物語でした。