コマミー

ジャンゴ 繋がれざる者のコマミーのレビュー・感想・評価

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)
4.5
【導火線】

※クエンティン・タランティーノの作品を巡る旅⑦(順番間違えました。すみません🙏)

本作を表現するなら、まさに"導火線"だろう。
最初は静かに点火し、長ーい長ーい導火線を火が辿るように徐々に徐々に、敵の喉元…つまり"爆弾"に近付く。一度は誰かに火を消されるかもしれない。だが再び点火し、ついに爆破する。

しかも…とてつもなくでかく…。

本作からファンになった方も多いだろう、この作品は、言わずも知れた[マカロニ・ウェスタン]へのオマージュが捧げられた作品である。「夕陽のガンマン」や「続荒野の用心棒」、「殺しが静かにやってくる」……。
そんな、タランティーノのメジャーからB級路線までの西部劇を観まくってきた彼の、"魂の作品"なのだ。

本作については、あまり語らない事にしよう。是非、"余計な概念を捨てて"観て欲しいのだ。

ただ、皆さんに言えることは…。

本作は、観客のガンマンへの"憧れ"という「火」を、本作の"復讐というテーマ"という「爆薬」を通じて、観客の"興奮"を「爆発」させて欲しい映画なのだと、私は皆さんに伝えたい…。
コマミー

コマミー