このレビューはネタバレを含みます
短編との同時上映で鑑賞。
話自体は男が自分のコミュニティから命がけで抜け出すっていうだけの話なんだけど、短編ではれやかな気持ちになった自分を戒めなければと思うような長編だった。
最低なやつが最低な死に方をする短編と、
最低なやつにもそうなった致し方ないような理由があるし、最低から抜け出すことだってできるという長編、
短編の序盤が良い家族、良い友達と思わせてから、それを裏切るような最悪な考え方の発露という裏切りが話の面白い所だったんだけど、そういう意味では短編と長編もそういう関係にあると思う。二本立てでみることを前提にしたい映画。
みてて自分の心を戒めてくれるような映画体験はなかなか味わえないもの。
作劇としても主人公が無事なのは途中途中でタトゥー除去シーンが入るからわかるけど、主人公と一緒にいる人達が無事かどうかはわからないあたりが上手い。