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罪と罰のkaoruiのレビュー・感想・評価

罪と罰(1983年製作の映画)
2.5
若干26歳でのデビュー作、しかも人類犀星の名作を選ぶなんてすごすぎでしょ。
人が人を裁けるのか?という原作の大きなテーマは一旦置いて、倒叙モノとしてピカレスクなストーリーが展開していく。
今作では役者は雄弁に演じ、カメラはぐっと引いて夜の街を俯瞰する。計算されたディレクションと繰り返されたリハーサルによるのではないだろうか、とてもタイトで締まった作品になっている。最初はカウリスマキの片鱗を探すように観ていたが、そんなことすっかり忘れて見惚れてました。
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