このレビューはネタバレを含みます
秋の勝手にアキ・カウリスマキ祭り。秋だけに!
1983年/フィンランド/93分
何か癖になるカウリスマキ監督(26歳)のデビュー作は、ドストエフスキーの罪と罰。罪と罰って、正義だと信じて金貸しのババアを殺した厨二病の大学生が、罪悪感を知る話だっけ?違うっけ?
この作品では、食肉工場に勤めてる男が、3年前に恋人をひき逃げしたけど裁判で無罪になった実業家のオッサン(50歳)を銃殺するも、警察の捜査から逃げ切り、国境を越えたけど引き返して自首したって言う話。
お馴染みの無表情が災いして全体的に良く分からない仕上がりになってるのが残念。犯人の行動も現場を見た女が犯人をやたら庇うのも意味が分からなかったし、ラストのセリフ「俺が殺したかったのは人じゃない。道理だ」も理解出来なかったなー。
ただマッティ・ペロンパーが初回から出演してたのが分かって良かった。ほっこりした。