罪と罰のネタバレレビュー・内容・結末

「罪と罰」に投稿されたネタバレ・内容・結末

今まさに銃の引き金を引こうとしてる男も、彼に銃口を突きつけられている男も、床に転がる死体と犯人を発見した女性も、とにかくみんな冷静すぎて、なんで??私だったら絶叫してるわ!!となったけど、フィンランド人だったらあながち有り得ない話ではないと思いました。
あとはみんな笑わねえな〜と。終始真顔。現代のフィンランド人って割とみなさんいつも笑顔なので、この20年の間に色々変わったんだろうなと思いました。独立数十年後のはずだけれど、どこか旧ソ連の香りがしました。

「罪と罰」は個人的にあまり好きになれないテーマの1つだけど、テンポが良くてそこまで退屈せずに視聴できました。

ラストの「Isolation means nothing to me, do you know why?」という問いかけには心の中で「もう既に1人だから!私もそうだからよくわかるよ!!」と叫んでしまいました。彼みたいな孤独な人間のおかげで私は生きてます。
『罪と罰』(A.カウリスマキ)観賞。アキ・カウリスマキ監督の処女作。カウリスマキ作品はまだそれほど観ていないのだけれども、のちの作品だと『街のあかり』に近い印象。何が近いって、登場人物の中でもだめな人物ほどカメラ目線をとるところ。こっち見んな!と言いたくなるw だが、やはりその「見んな」感こそが影を描くときのカウリスマキの手法なのかもしれない(全部見ていないので断言はできないけど)。濃いブルーの画面や、スローなテンポなど、基本的には居心地のいい世界観の中に、カメラ目線や小津風切替し等違和感が混入する。
僕は、このカウリスマキという監督、母国語であるはずのフィンランド語を外国語のように聞けるんじゃないかという気持ちにとらわれる。それくらい、外国語を聞いている時のある種の気持ちよさ、音楽的な快感をコントロール出来ている感覚に陥るから。
あと、オープニングとエンディングで同じ音楽がかかるところ!この徒労感。前に進んでいない感じ。意地悪だ。たまらない。



悪い意味で普通。原作を読んだ時の感動が、残念ながらこの映画では得られなかった。セリフで語り過ぎてる気も。黒澤明ですら惨敗したドストエフスキー。映画にするのはかなり難しいようですね…



"俺が殺したかったのは道理なんだ。人ではない。
この殺人は間違いだった。
虫けらを殺したために、俺まで虫けらになってしまった。"
リザヴェータ、ソーニャ、ドゥーニャを全部一人の役にはまらせて映画化。ドストエフスキーだからって恐れることなく手塚治虫のように省エネ化させてアレンジしたところに魅力を感じる。