たかし

きみの瞳(め)が問いかけているのたかしのレビュー・感想・評価

3.9
光の中を見ているような綺麗で儚く、温かい映画でした。
横浜さんの罪を背負ったもののドライな表情がどんどんと柔らかくなり、強くなり、また哀しげな表情を見せる姿がとても魅入って、共感した。
吉高さんがたびたび見せる笑顔がとても可愛らしく守ってあげたくなるような女性像がとても素敵でした。
物語はわかりやすく役者さんたちの丁寧で繊細なお芝居が真っ直ぐに感情に流れ込んできて幾度も涙が溢れてきた。
「辛いことを経験した人は、やさしくなれるの。」というあかりの言葉に涙を堪えられなかった。
人は傷みを経験して、強くなり、優しくなる。
優しさはまた人を強くし、自分自身をも強くする。心が強くなれば、周りの人を守る力になる。
僕自身がなによりも自分のこころに命じていることで、「それは正しいよ。」と言われているかのようで感情が溢れた。
とても綺麗な美しい映画だった。
たかし

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