FREDDY

オフィシャル・シークレットのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

イラク戦争開戦直前に起きた告発事件を題材とした、ギャヴィン・フッド監督が手掛けた実録サスペンス作品である本作は、英国の諜報機関・政府通信本部で働いていたとある日に米国の諜報機関・国家安全保障局から送られてきた、"イラク侵攻を強行するための国連安全保障理事会のメンバーに対する違法な盗聴"を指示する内容が書かれたメールに憤りを感じ、国家安全保障局の地域対象局チーフであるフランク・コーザ名義で友人の反戦活動家・ジャスミンに最高機密をリークし、ジャスミンから情報を得た記者で反戦活動家のイボンヌ・リドリーから持ちかけられた、キャサリンがリークした機密情報の真偽を確かめるべく同僚のピーターとエドの協力を得ながら調査に当たっていた、戦争支持派のオブザーバー紙で記者を務めるマーティン・ブライトによって記事化されたことで始まった"犯人捜し"に居たたまれない気持ちになり自ら"告発者"であることを名乗り出て罪に問われたキャサリン・テレサ・ガンや、彼女の行為によって居場所を追われることとなった、英国の永住権を求めるイスラム教徒でクルド系トルコ人の夫・ヤシャル、起訴されたキャサリンの弁護人となり、政府を相手に無実を勝ち取ろうと奔走する弁護士のベン・エマーソン、ベンと協力しキャサリンの力になるべく情報収集に当たるマーティン・ブライトらの姿を追ったものとなっているのだが、結末こそはうやむやで気持ちが晴れない感じが妙に印象的な作品ながら、これが実話であることや、実際に起きた"キャサリン・ガン事件"の詳細が知れただけでも大いに観る価値はありましたし、イラク戦争について改めて深く考えさせられるとともに、英国の諜報機関の職員という立場にいながら、イラク戦争に反対し国家の嘘を暴こうとしたキャサリンの勇姿もまた胸にくるものがある。そしてキャサリンを演じたキーラ・ナイトレイの演技も良く、告発するも決意が固まらないでいる彼女の表情の演技は目に強く残るものとなっていて、マット・スミスやレイフ・ファインズもそれぞれに味があって好印象。本作は中々見応えがあって最後まで画面から目が離せずにいましたね。面白かった。