イラク戦争開戦前夜に英米政府を揺るがせた告発事件を、キーラ・ナイトレイ主演で映画化したポリティカルサスペンス!
2003年、英国の諜報機関GCHQで働くキャサリン・ガンは、米国の諜報機関NSAから驚きのメールを受け取る。イラクを攻撃するための違法な工作活動を要請するその内容に強い憤りを感じた彼女は、マスコミへのリークを決意。2週間後、オブザーバー紙の記者マーティン・ブライトが、メールの内容を記事化する。キャサリンは自分がリークしたことを名乗り出るが、告発も空しくイラク侵攻は開始され、彼女は起訴されてしまう。彼女を救うため、人権派弁護士ベン・エマーソンらが立ち上がるが…。
事の推移に息を飲む作品! 9.11の"推定犯罪者"イラクを攻撃するため、国連で様々な工作活動をする米国。その大義に疑問を感じつつも、同盟国として米国追随を決める英国。結局、イラクから大量破壊兵器は見つからず、憎しみの連鎖が深まるだけとなった。政府側の人間であるキャサリンが取った行動は、国家への反逆と言われかねないものだが、大義なき戦争に参加し(英国民の)犠牲者を出した政府の責任は遥かに大きい。
キャサリンと弁護士エマーソンを演じる、キーラ・ナイトレイとレイフ・ファインズの演技力に圧倒された。
