みあせぶ

オフィシャル・シークレットのみあせぶのレビュー・感想・評価

4.3
リーク


「全く知らなかった実在の人物について知ることが出来る」
これは映画のいいところですね。
今作でもキャサリン・ガンさんという勇気ある人物について知ることが出来ました。

「見て見ぬふり」が出来なかった彼女が国民のためにある告発をする。その内容は、あまりにも特ダネすぎて記者たちが信じることができなかったほど。そして、その告発が国家を敵に回すことになる…

善悪の判断は簡単だが、己の信念に従って善き行動をすることは非常に難しい。「面倒は避けたい」という思いは、我々日本人なら痛いほどよく分かっているはず。

“違法な戦争のためのリーク”は許されざるものなのか?黙認しておけばよかったのか?
社会で生きる上で、「ダメなことはダメ」
と言えなくなってしまった人々。子供の頃は言えたのに、いつからそんな自分になってしまったの?

法廷シーンがとても短くて呆気ない気もするが、それまでのプロセスがこの映画では大事なのだろう。キャサリンさんと旦那さんとの関係もかなりキーポイント。政治に興味のなかった旦那様も終盤では政治関係のテレビに釘付け。途中まで恋人かと思っていたらまさかのご夫婦でびっくりしたが。笑

共にキャサリンと立ち上がる弁護士さんもカッコよかった。記者さんもだけど、国家を敵にするなんて相当な覚悟が必要だろうに…登場人物の正義感に拍手喝采。

法哲学の講義を受けたんですが、あまりにもこの映画の余韻がありすぎてレポートにこの映画のことを書きました😂おかげで文字数稼げて助かった…映画は本当に娯楽だけじゃなかて教養にもなるので趣味にしていてよかったと思える瞬間だった。
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