近未来。食糧不足が深刻化し、インドネシアは大国となる。その過程で汚職が進み、民衆は飢餓に苦しむ…というお話。
反政府組織に入った恋人と別れていた元軍人は、かつての仲間達と民主派の大統領候補を守り国家に挑むが…
「食料危機が進み石油より食料が高価になる」「農産国のインドネシアは世が界の有力国家にのし上がる」など、オープニングで面白そうな設定が次々に明かされる。また、映像やアクションはハリウッド級で確かにすごい。
しかし、これらの面白そうな設定はあまり活かされない。大都市ジャカルタ市内のカーアクションや、どこかの暗い基地でガンバトルする、ありがちなハリウッド系アクションになってしまった。
日本で見られる貴重なインドネシア映画なので、インドや韓国のように「その国ならでは」の要素をいれて欲しかった。
また、アメリカがどうしてそちら側についているのか?等の背景の説明を加えてストーリーに厚みを持たせたりしても欲しかったと思う。
また、ハッカー、荒くれ者などの面白そうな仲間もいるのだがいかんせん活躍も伏線も不足気味。もうちょっと仲間たちを掘り下げてフォックストロット・「シックス」チームを活かして欲しかった。
ぐだぐだ文句を並べてしまいましたが、きれいにまとまったアクション映画だと思います。インドネシア映画、これからも期待してます!