アキラナウェイ

フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めてのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

4.2
これはとても好きな作品。

船乗り達の労働歌"シー・シャンティ"。

最近ではスコットランドの元郵便局員ネイサン・エヴァンズが「Wellerman」をカバーしていたし、"シー・シャンティ"はちょっとした流行なのかな。

そして、こちらは実在する漁師バンド「Fisherman's Friends」がデビューするまでのエピソードを映画化したもの。

音楽マネージャーのダニーは、旅行先のイギリス・コーンウォール地方の港町で、たまたま浜辺で催されていた漁師達によるライブに足を止める。同僚達から「バンドと契約を結ぶまでロンドンに帰るな」と半ば冗談で言われた事を真に受けたダニーは、漁師達にCDデビューの話を持ち掛けるが—— 。

コーンウォールの古き良き港町の佇まいと、そこに響く漁師達の力強いハーモニーにひたすら酔い痴れる。

ダニーをそそのかし、そのまま置いてけぼりにした3人の同僚達には辟易してしまった。

仲間意識が強く、よそ者への警戒心が強い海の男達。自分達がCDデビューなんて。そんな事より漁が大事だ。頑固な彼らを納得させるのは思った以上に困難で。

民宿のオーナーでシングルマザーのオーウェンとのラブストーリーも交えながら、ダニーの必死の説得が奇跡を起こす。

ストーリーは王道。
でも、彼らの歌声が何せ良い。

漁師達のキャスティングは、ヒュー・ジャックマンに似ているジェームズ・ピュアフォイらイケオジ達が揃い踏み。

イケオジ達のイケボを是非とも堪能頂きたい逸品。劇中でも披露された「Drunken Sailor」も良い曲だったので、ネイサン・エヴァンズのカバー版だけど、鑑賞後にすぐさまダウンロード。

民謡系の音楽、好き。