外は雨

リチャード・ジュエルの外は雨のレビュー・感想・評価

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)
3.5
アトランタ五輪の無差別テロ。第一発見者である警備員が犯人と疑われる。メディアの裏付けのない過激な煽動の報道。クリント・イーストウッド監督のこの映画の手触りはとても軽やかでそのドラマに自然に引き込まれていく。何より役者たちがいい。

サム・ロックウェルの演じる落ち目弁護士の風貌の変化が楽しい。そしてよい。だってさ、サム・ロックウェルの役柄の印象ってアル中かヤク中かクズかダメか腐れ外道かそれ全部って感じじゃんw キャシー・ベイツのママも超かわいい。でご本人似てる〜。

女性記者の情報の引き出し方という点で論争になったらしいけど、これフェミポリコレ煽動者のマスコミが自分らを敵対した映画を矛先を変えで叩いてきたって事もあるんじゃないですかね?と意地悪く思うほどに最近の過剰なフェミ界隈にはウンザリさせられている。とりあえず情報の取得方は藪の中だが、不確かな情報を引き出して無実の生贄を大衆に捧げた事に対して悪いとも屁(屁w)とも思ってないその連綿と続く体質がマスメディアだと思う。

だってこれを問題視したのが、このリチャード・ジュエル容疑者第一報を打ったアトランタ・ジャーナルだよ?ハハハ。ウケる。

日本でも報道って最大権力。しかも彼らは、間違ってても捏造しても、カルト集団に情報をリークしても、たいして断罪されもしないという便利な巨大権力。さらには自分たち報道は完全なる正義で国民の代表で権力の監視者だと思ってるというね。傲慢にも程がある。

間違っても捏造しても訂正はほんのちょろっとで自分たちの加害をおしまいにできるマスコミ。せめて誤った報道をした時間や紙面の尺分を訂正と謝罪報道に当てて情報の修正を周知させる、その程度のペナルティはあってくれ。と、事実を正確に伝え間違いは徹底して周知報道する、その姿勢をマスメディアには望むがどう考えても無理だな。
外は雨

外は雨