naoco

チャンシルさんには福が多いねのnaocoのレビュー・感想・評価

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四十女の自分探し。
日本ではやや手垢のついたテーマではあるものの、淡々とした描写と小笑いが小気味よい。
エンディング曲がとても好み◎

ぺユラムの役はもっとベタなイケメンでもよかった気もするんだけど、あのくらいに抑えてあるのが演出的にもちょうどいい塩梅なんだろうなあ。

不時着フィーバーを経たこのタイミングで日本公開というのが、この映画は福が多いね。

未婚子ナシ中年女が人生を見つめ直すというテーマは近年、東アジア先進国のひとつのブームな気がしている。台湾でヒットした「俗女養成記」もそうだし大陸系でもそんなのあった気がする。日本は数年先んじていたようにも思うけど、その先に何があったのか。答えが出ないままエンタメの素材としては新鮮さを逸してしまったのか。
自分との対話の結果「内なる声に素直になって好きに生きようよ」という出口しかハッピーエンドとしては提示できないという限界があるのかな。知らんけど。
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