Kirisshy88

ブロードウェイと銃弾のKirisshy88のレビュー・感想・評価

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)
3.1
【概要】
演劇が出来るまでを作品にしたコメディ。芸術性を求める神経質な劇作家、金と女優プロデュースを望むマフィア、全体をまとめたいプロデューサー、特徴ある役者たちと、それぞれの立場が恋愛を絡めて錯綜しながら物語は進んでゆく。「演劇」を真に理解していた人は誰か、シナリオライターは誰か・・・物語は意外な展開を見せる。

【所感】
意外性がある大枠のシナリオは良いのだが、全体が雑というか共感しにくい。例えばマフィアが推薦する女優が酷過ぎる。「金を求めるマフィアが、いくらなんでもそこまでダメな女をプロデュースしないし、女にもしないよ」と興ざめしてしまう。日常会話までが舞台上の演劇のように見えるのは当時から、ミュージカル化を狙っていたからだろうか。この辺りも不自然である。他にもあるのだが、とにかく同じシナリオを精緻に作りなおせばもう少しまともになりそうである。
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