肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

Awayの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

Away(2019年製作の映画)
4.1
飛行機墜落しちゃったから そうだ、バイクでツーリングの旅に出よう "ヤツ"から逃れるために
フルCG・RUN・アドベンチャーロードムービー

ラトビア出身の"真にロンリーアニメーター"の彼に新海誠が如く、またはよりも果たして世界で重宝される未来はあるか(ギンツ・ジルバロディス監督)

ラトビアなんてアニメのア文字どころか映画ばかりかどんな国かほとんどの人が知らない日本人の共通認識だと思いますが、アニメファンならず"映像コンテンツ"として真に「1人制作」なので驚かされることになります。
とか言っても、最初はまず「フルCG」だったことに驚いたんですよね。

レンタルのキャプチャ画では"そうとわからない"。それがいい意味でも悪い意味でもある。
この映画、"CGモデリング技術"は"美麗・高精細ではない"んですw だから正直、オープニング見た瞬間、(うわ、PS3・CG品質?いやそれよりも…)と低クオリティさに若干引いて失敗したか…?とも不安が過りながらの視聴。
それが上手いこと塗り潰されてアニメーターとして評価せざるを得ない「構成力」を発揮し始めるんです。

"粒(一体)"としてのモデリングは全て1人でやってるだけに美細さを求めることは叶わない"デフォルメ"したかのような単純さ。
でも鳥や猫の"集合体"としての"魅せ方"や情景としての"空の美麗さ"は兼ね備えているので、それが合わさった場合のカメラワーク(視点)も込みの光景にはCG技術を忘れさせる"巧みさ"が溢れているんです。
日本アニメでは"お馴染み"のと言いたいくらい「美麗表現」では手っ取り早く魅せることができるOP・EDアニメーション多用される「ウユニ塩湖」風鏡面映像もありますしねw
これが「ロードムービー」として発揮されるシーンなら、単純に見せられるよりクるものがあるってもんですよw

ストーリーとしては、"寓話・隠喩"的表現のファンタジー映画にあたると思われますが、主人公を追ってくる"「巨人」の正体や理由"など、まさか最後まで見通してわからないと批判してる人がいないと願いたい。
一部理路整然と説明できずらい脈絡のないシーンもありますが、そこは「寓話」らしいところで各々が"独自で解釈"してこその物語なのだと思います。

この映画の評価は"先行投資"的高評価をつけましたが、新海誠監督が『ほしのこえ』で一挙に話題の監督になったように、ギンツ監督はそれ以上の、音声を排除したサントラまで含めた『一人制作』を成した方なので、彼の"次作"の道が開けているのかが非常に気になるところ!

これが"(『ほしのこえ』から)20年先"の「クリエイター技術向上」の進歩と感じながら観るのも一興ですが、作り易さを抜きにしても"たった独りで"は"常軌を逸している『努力』"と感じられることができるはずですよ…!