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夏時間のkomoririririのレビュー・感想・評価

夏時間(2019年製作の映画)
3.9
ふと立ち入り、染み込み、消えていく…まさに真夏の夢。
祖母のミシンの上で食べる昼飯や、姉弟のラーメンめちゃくちゃ良いし、日当たりの良い洗濯スペースも、手入れがもう出来なくなってぼうぼうに伸び切った庭も、
どこを切り取っても物語を感じさせる家の美しさがすごい。

たった一夏住んだ場所なのに、こんな簡単に、人も場所も無くなってしまうとは。娘の机の上のお爺ちゃんとおばぁちゃんの結婚写真が儚くて、この家で丁寧に生きてきたんだな。って、その諸行無常に胸がつまる。
日本のお盆のせつなさみたいな映画。
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