トッカータ。16 世紀頃より始まった器楽形式の一つで、語源はイタリア語の「toccare ＝（鍵盤に）触れる」。オルガンやチェンバロのためにきわめて自由な形式で書かれ、はなやかな演奏技巧を誇示できる即興的な作品が多い。
そう、つまり今作は、「おもちゃの汽車」と「トッカータ」のW主演。最初に英語ナレが少し入るだけで、あとはひたすら音楽が、BGMも汽笛も走行音も会話も掛け声も鳴き声もすべて担う。
演奏と映像がこれほどまでに強固なマリアージュを見せてくれるとは。驚異であり感嘆。
人種も時代も、そして素材も次元も違う人形たちも愛らしい。おもちゃたちの年季を感じさせる傷みもそのままなのが、さらに愛しさを増幅させる。
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