このレビューはネタバレを含みます
マリファナ王のミッキー・ピアソン(マシュー・マコノヒー)はマリファナビジネスから引退をする為、マシュー・バーガー(ジェレミー・ストロング)相手に事業の売却の話を進めていた。ところがそこにタブロイド紙の編集長ビッグ・デイブ(エディ・マーサン)や中国マフィア、ロシアマフィア、トドラーズという若者グループ等が絡んできて…。
タイトルの「ジェントルメン」らしく登場人物のほとんどがみんな自信満々で男らしくカッコいい。マシュー・マコノヒー演じるミッキー・ピアソンとその右腕レイモンド・スミス(チャーリー・ハナム)の二人が男らしくカッコいいなと思う。
主要登場人物唯一の女性、ロザリンド・ピアソン(ミシェル・ドッカリー)も男らしい。レイプされる直前、旦那が助けに来てくれた際”Hello babe.”「あら、あなた」と言うセンスと度胸。素晴らしい。男は度胸とはよく言ったものだ。劇中で男らしくなかったのはフレッチャー(ヒュー・グラント)の逃げっぷりくらいかな。編集長の豚とのファックは…、ある意味男らしいのかな。
他に印象に残ったシーンはジョージ卿(トム・ウー)が脅されるシーン。大量のゲロを吐いているのに毅然とした態度を取っている。脅す側のミッキーも大量のゲロが服にかかっているのに毅然としている。なんだかおもしろかった。
登場人物が多いけど、みな個性的で特徴的なのと、話の展開がミッキー・ピアソン中心に描かれるのでそこはわかりやすい。ガイ・リッチー監督らしくスタイリッシュ。
ストーリーのほとんどが会話シーン。そして早い。ただ、会話自体がおもしろいので飽きずに見られる。しょうもないギャグもいいアクセントになっている。
【名セリフ】
"If you wish to be The King of the jungle, it's not enough to act like a king. You must be The King. And there can be no doubt. Because doubt causes chaos and one's own demise."
「ジャングルの王になりたいのなら、王らしく振る舞うだけじゃだめだ。王になれ。そこに疑いを持つな。なぜなら疑いはカオスと自分自身の破滅を引き起こす」
渋谷 ユーロライブ