Yellowman

ジェントルメンのYellowmanのレビュー・感想・評価

ジェントルメン(2019年製作の映画)
3.5
豪華スターの麻薬をめぐる駆け引きを、ガイ・リッチー演出で魅せるクライムアクション。

舞台は、ロンドンの暗黒街。長年にわたり、大麻を大量に栽培し売りさばくことで財を成したアメリカ人ミッキー(マシュー・マコノヒー)その利益総額は500億円。しかしビジネスを売却し、引退するウワサを聞き、強欲なユダヤ人大富豪マシュー(ジェレミー・ストロング)下衆な私立探偵フレッチャー(ヒュー・グラント)チャイニーズマフィア、さらには下町のチーマーまでもが利権争いに参戦。

ジェントルメンとは、この映画では、”一流のワル”らしい。そもそもの舞台がロンドンである為、見た目、会話、しぐさがスタイリッシュである。同じギャングモノでも、アメリカとは、大違い。
本作、冒頭でミッキー(マシュー・マコノヒー)のビジネスパートナーであるレイ(チャーリー・ハナム)の自宅に胡散臭い私立探偵フレッチャー(ヒュー・グラント)がやって来て、自分が調査したネタで映画の台本を作ったと言い、公にしたくないなら2000万ポンドを支払えと言う件があるのだが、ここでヒュー・グラントが映画をスタートさせるかの如く、本作の狂言回しとして、事の顛末を語りだすのだが、正直、そんなに要らなかったかもと思った。要所要所だけで。ギャング者の群像劇は、会話のテンポ、スピード感が重要。ヒュー・グラントの語りで、場面場面の入り口が、つっかえる事もしばしば。(ヒュー・グラントの長台詞には、頭が下がるが)後半は、諸々のネタの回収と、派手なアクションでといった感じだが、正直、本作では、ガイ・リッチーの神がかった演出は、残念ながら観れなかったが、豪華キャストの会話劇だけでも充分楽しめる事だろう。
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