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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のNYのレビュー・感想・評価

3.8
1000本目のレビューはやはり、映画館で観る作品にしたいと思い、本年度No. 1ヒット作をチョイスしました。

原作コミック、アニメ版とも後追いしましたので、結末まで全て分かった上での鑑賞で、ここまで楽しめるとは予想外の喜び。

前評判通り、煉獄さんがまさに主役級ですね。ただ、炭治郎も良い仕事してます。もっとも、私が最も好きなキャラクターは猪頭の伊之助ですが。主人公の脇で予測不能な動きをするトリックスターが昔から好きなもので。七人の侍の菊千代とか、ルパンの次元とか。

そう言えば、本映画ではなく原作を最後まで通読した感想になりますが、結構七人の侍に似てますね、この話。仲間が集まって修業、準備して圧倒的な強敵との絶望的な闘いに挑む…日本人が元々好みのフォーマット、展開なのも大ヒットの一因では?

最後に、お館様が隊士の弔いをする映画オリジナルのシーンがありましたが、願わくば殉教者や滅私奉公を尊ぶ風潮にこじつけないでいただきたいものです。鬼殺隊の隊士は家族や守るべきもの、己の信念に従って鬼との戦いに身を投じたのであって、間違っても国の犠牲になるとか人柱になるつもりは無かった筈ですので。
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