Violet

ラーヤと龍の王国のVioletのレビュー・感想・評価

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)
5.0
《人を信じ、自分から一歩踏み出すこと》

まさに今世界に必要なメッセージが描かれている作品だと思う。
自分を裏切った相手を信じることはとても難しいことだし、1度裏切られた経験のせいで人を信じられなくなってしまうこともあると思う。
けれど、自分が変わらないと世界も変わらない。
何事も一歩を踏み出すことって難しいけど、踏み出したら意外と2歩目は軽いかもしれない。
そして、誰かが一歩踏み出せば、必ず後に続く人がいる。

▼和平とそれを象徴するスープ
世界を見渡せば、アフガニスタンでは20年以上も争いが続いているし、シリア内戦、クルド対トルコ紛争、イスラエルパレスチナ問題に、ミャンマー国軍によるクーデターと、現在世界で起きている争いを例に挙げれば枚挙にいとまがない。

作中でBoun(男の子)がスープを作るが味がうまく整わずTong(大男)と小競り合いになるシーンがある。
タケノコが多すぎてもダメだし、香辛料が多すぎてもダメ。
Kumandraのすべての国の食材を使用することで美味しいスープが完成するのだ。
この描写からは、すべての国が必要であり、互いの持つ力を合わせることでより良い結果が得られることを示唆している。
(こんな感じのことが雑誌Disney FANにも書いてあった)

決して簡単なことではないし世界から争いがなくなるなんて夢みたいなことかもしれないけど、でもやっぱり人と人同士が殺し合うなんて間違っているし、誰かの一歩がきっかけとなり、ひとつひとつの争いが収束に向かっていってほしいと願う。

▼キャラクターの魅力
相変わらずディズニーキャラクターの魅力は底知れず😭💓
Rayaが最高なのはもちろん、一緒に旅する仲間たちのBounやNoiとそのOngis(子分たち)も可愛すぎて!TukTukに乗りたい!
ムーランやインクレディブル然り、強い女の子最高!戦える女性最高!かっこいいーー!!

Maybe the world’s broken because you don’t trust anyone. ーSisu
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