Violet

ボーはおそれているのVioletのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

おおおおこーれーはー!🤪
賛否両論も納得。
でも、ボーが妄想の中で旅するシーンとかとても幻想的で綺麗なので大きなスクリーンで見る価値のある映像だったと思う!
劇中で登場する舞台セットも素敵だった。

映画中で演劇があって、そこで妄想が始まりその中でまた演劇があり…っていう超複雑な入子式構造で、見ているものが何を見ているのか混乱するつくりになっていた印象。(でも最近はこの作りが流行ってるのかな?『ドライブマイカー』然り『アステロイドシティ』然り)

とにかく、母性。
鎖は母親。
鎖を解かなければならないのに、解けない。これが母と子。
アリアスターは自分の母親をこの映画の試写会に招待したらしいけどほんとどゆこと🤣母親どんな気持ち🤣
監督は、へレディタリー然り逃れられない宿命系が好きなのかも。

考察サイト見たら、映画冒頭に表示される配給会社のロゴに紛れ込んでMWのロゴが入ってたらしくて、「これから見る映像は母親が仕組んだもの」ってのがはじめっから示唆されてるみたい…!

Always with Waterって念を押されてた処方薬。これは母親の経営する会社が製造した薬であることがのちに判明する。
セラピストと母親は繋がっていた
と考えると、セラピストがこれまで処方してきた薬は母による指示に基づいていると考えられるので、車に轢かれるまでの破茶滅茶すぎる世界は薬の副作用による幻覚とも考えられる。

すべて母親が仕組んだいわば舞台だった。と解釈してるけど、最後の審判のシーンだけわからない...
あれは幻覚…?
ボートで逃げたボーは転覆してしまい、意識を取り戻した母親がボーを連れ戻す→ボーはまた薬を投与されてあのような審判の幻覚を見る→最後転覆し、baby..的な声が聞こえてくるけど、あの大きな湖?は羊水を表してる=結局一生自分が彼女の息子であることを意味している??→ボーが意識を取り戻したらそばには母親がおり、結局母親という名の鎖を断ち切ることはできないというラスト、なのかなって自分なりに考えたけど…どうなんだろう。

やっぱりいろんな解釈ができる映画は楽しくて好き!!
ホアキンフェニックスはさすがでした👏
Violet

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