えちぜん

ブータン 山の教室のえちぜんのレビュー・感想・評価

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)
4.6
タイトルとパッケージから『教師と生徒の交流』みたいな想像するが、ブータンという国が近代化に寄り添ったことへの功罪、そもそも『ブータンてこんな国ですよ』という紹介ムービーな色合いが濃い。

ヤクに捧ぐ歌もいいし、所々で人口と標高を出すのも、ラストにオチが聞いてる(笑)今年最後に一番の当たり作でした(^ー^)

話としてはオーソドックス。ただそのなかで級長のペムザムちゃんが天使すぎ!(о´∀`о)彼女は本当のルルナ村の素人で、名前も本名、お父さんが飲んだくれなのも事実という。なのに笑っても泣いても、歌っても、立ち去るときのひょこひょこ走りにしても、全てがかわいすぎ🎵全盛期の芦田愛菜ちゃんも敵わない奇跡の少女です笑。

なので本当は生徒との交流シーンとか、テムザム父の家庭環境の問題に迫るとか、掘り下げて欲しかったんだけど…村人が素人さんなのでむずかしかったんだろうね(^ー^)

ブータンは昔、「地球の歩き方」まで買って本気で行こうとしたんだけど…。鎖国状態で自分たちを幸せと思っていた国民が、外の情報を知り、お金と物質の豊かさを知るにつれ、信じていた幸福を疑いつつある。ウルグアイのムヒカ元大統領のように、真の幸福とは何か?は先進国の問題でもある。今後のブータンに注目。
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