競馬というものが存在している限り永遠に暗黙の了解として存在し続けるであろう「引退した後の馬たちの運命」に果敢にスポットを当てた映画。情報として知ってはいたが実際に馬を...の逸話はかなり衝撃的だったし、「そうならないために馬を鍛えている」という(よくその勝負服を見る)生産者の声などにはなるほどと思えるものも多く、競馬好きの知識の補完としては大いに役立った。華やかな側面しか見ていない人にとっては刺激が強すぎるものでもあるだろうが... ただ、若干の説教臭さ、そして(私が最も嫌う)結論や提案まで行かずただ問題提起しっぱなしな点が興を削いだのも確か。じゃあ生産数減らして競馬が衰退するのが理想なのか？
