良かった。これはかなり好み。
音がいい。音と映像の切り替えのタイミングがいい。
そして、ところどころに差し込まれる象徴としてのイメージが素晴らしい。馬とか、石が転がって水に落ちて沈んでいくところとか、妻の喪失を感じさせるものの連続ショットとか。
前半「静」が続く分後半の「動」が冴えわたる。
トンネルのシーンは映画らしい快楽に満ち溢れていてビリビリ来たし、ラストは感動した、泣けたよね。
一つ残念だったのは、主人公が設定の年齢？より老けて見えて、周りのキャラクターとの相関図がなかなかつかめなかったこと。孫がいるっていうのも必要以上にお爺ちゃんに感じてしまって。
なんだけどもこの孫が完全に大人で、いい子で、泣ける。あんなひどいこと言われたのに、お爺ちゃんピンチになったら泣き叫んで抱きついて、いい子すぎ。白い靄のなか抱き合う二人が途中から恋人同士に見えてきて、ブロンドの美しい横顔に惚れ惚れ。
今年のノーザンベストはこちら。機会があるならまた観たい。
