「戦争以上の悪はない」
という、監督の重いメッセージが込められた作品でした。
主演のイーヤとマーシャを演じた女優2人が、新人とはとても思えない迫真の演技を見せており圧巻でした。
予告を見た段階では、同性愛が入った物語かと感じていたのですが、そんな簡単なものではなく、そもそも戦争がなければ出会うこともなかった2人であり、すべては戦争によって人生を狂わされた女性たちの話でした。
もちろん戦争の犠牲者は、彼女たちだけではなく、登場する全ての人物たちが巻き込まれていることは間違いなく。
先日見た「ドンパス」にも言えることですが、戦争による人間の醜さ、汚さ、怖さ…。戦争によって、恐怖や怒りによって狂わされた人間たちを、今この平和(と言えるのか?)な状況から見ると、心から恐ろしくてなりません。
戦争より悪はない。
私も監督同様心底感じています。
いかなる理由があっても、戦争は許されない。許してはいけない。