靉靆

戦争と女の顔の靉靆のネタバレレビュー・内容・結末

戦争と女の顔(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

難しい。
戦争時代のロシア、戦闘シーンや爆弾などが落ちてくることは一切ない。戦争なんて遠い世界のことかと思えば全くそうではない。身近に戦争はあって、彼女たちはその被害者であることを強烈に感じさせられる。一辺倒じゃなく、複雑な感情や状況のせいで頭がこんがらがる。難しい。

イーヤもマーシャも世界も戦争によって空っぽ。でも命はあって呼吸をしていて生きなければいけない。何も考えずに生きるなんてことはできなくて、無理にでも生きる「理由」を見つけようする。
だから強引であり残酷である。

二人にとって子供が唯一の「救い」であるのだから、きっと相手を見つけていつか「救い」を手に入れる。二人で支え合って二人なりの幸せを掴んでいくのだろう。
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