割と完璧
結局真相は闇の中。どんなに不利な情報があっても、それを公にして死者に追い討ちはかけられない。両者の善悪をはっきりさせない描き方が良かったし、そこがテーマなんだろうと思う。あと、確実に殺人を犯してるのは主人公だけっていうのも面白い。
聖職者としての彼の言動は本心ではありつつも、あくまでも宗教的価値観からくるものであって、それは彼の本質ではないのだろうと思う。しかしそのカリスマ性から町の人々は少しずつ彼に影響されていく。ここの描き方も良かった。
最後は…いや結局かいなっていう。ミサに参加しないことから、ラストでは主人公はキリスト教にはもう心酔していないと思う。つまり町の人々は宗教によって救われ、逆に救いをもたらした偽の聖職者は宗教によっては救われなかった。そんな皮肉にもとれるラストだったと思う。
明確なものは提示してないから人によって受け取り方は変わりそう。
ヒロインの子がめっちゃタイプだった。あとR-18ではなくないか。