YAZ

聖なる犯罪者のYAZのレビュー・感想・評価

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)
4.3
偽聖職者の観る

少年院収監中に信仰心に目覚め
仮出所で司祭だとの嘘が真になる


何故目覚めたかから真になるまで
アバウト感アリますけど本題は
そこからなのでまぁいいか
因みに結末もモヤモヤでした

村人だったらダニエルを許せるかどうか
考えると自分なら許せないな
バレない嘘は人を幸福にする事も稀に
有るけどバレた瞬間に裏切られた感は
残ると思うけど
偽者でも心が有ればOKでしょとは話が
違うように思う

何がしかの組織の一員として権力を持つ
と大概の人は保身に走る
権力を行使して更なる悪事に手を染める
かは別として
一員でなく権力者の意識も無いピュアな
嘘で固めたダニエルが村人の心に届いた
のも事実

偽者と想像する訳もない村人の信仰心に
疑問を持つのは違う様な気もして聖職者
の方の在り方どうなの?では
組織の一員がダニエルの様に振舞えば
皆幸せだったはずなので

加害者の妻に対しての被害者の在り方は
信仰と別な所で考えてしまう
いざ自分が同じ立場に置かれたらそんな
簡単に許せるかな~が正直な所

ダニエルの行動はアウトでは
たまたま彼が正しい行いをしただけの話
で本来のルートで職に就いた者が正しい
行いをするという当たり前の事が出来な
いダメな人間とシステムの問題も

信仰とは離れて触れられたくない心を
イジクリ回されてる様
寓話風が実話ベースというのが人間の
複雑さでエンドのダニエル見てるモヤ
モヤもそういう事かなと思う
YAZ

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