ルネ・クレールの観る
また観るです
脱獄し社長まで昇りつめたルイ
ルイ助け刑務所残ったエミール
数年後出会う二人だがの話
人を人とも思わない社会風刺に友情を
プラスしサイレントなドタバタ色もあり
であれもこれもと盛り込んだ感は少しあ
るのでは観直しても思う
お金のある人生とそうでない人生
幸福はお金では買えないというのが肝の
ように思いますけど。ルイの会社で働く
女性に恋するエミールをルイが社長とい
う地位(お金にやや近い)を利用してのエ
ピソードもそうだしラスト間近の鞄から
お金が。。のもそうかなと
クレールは本作の前に「ル・ミリオン」
で宝くじ当たったカップルの一騒動劇を
撮ってるのでお金と幸福には何がしかの
思いが有ったのではないでしょうか。
少し後に「最後の億萬長者」というのも
ありましたね
クレールのトーキー初期作の中で順序付
けるなら低め。観直してもそこは変わら
ずでした。何でかな~と考えるとルイの
ずる賢いとも思える要領の良さが好きに
なれないのが一番のようです。それに
引きかえエミールは天使のようですが
サイレントな追い掛けドタバタも本作で
はどちらか言うとすべってる感じが。
ドタバタ劇がルイを救うというのもあり
ましたがこの作品の本質とドタバタは
ズレてる様な気もする。
クレールはサイレント色濃いので使いた
くなるのも分かりますけど
そうは言っても良い映画であるのは確か
で前後のクレール作とても好きなので比
べるとちょっとねということであります
67/220