HidekiIshimoto

ディアスキン 鹿革の殺人鬼のHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

3.5
デビュー作からして古タイヤが殺人鬼とか説明困難な映画ばっかり撮ってるこの監督。ばっかりって『ラバー』と『ロング』しか観れてないけどまあ分かる。なんとアマプラで観れる本作もぱっと見はオフビート、けどだんだんオフビートを超えたオフ正気みたいになっていき、うわこういう異様に自己肯定感強い敗北おっさん今時いるよいるいると感じてじわり怖くなってきた。そんなおっさんの敗北を見抜きつつ我が意を得たりと殺戮を焚きつける若い女。あーこんなのも確かにいる気がする。こんなシュールな映画に現実が追いついてきたようなこの現代。追い抜かれちゃったら映画はどうすんのか?みんなラース・フォントリアーになっちゃうのか?