あおい

ディアスキン 鹿革の殺人鬼のあおいのレビュー・感想・評価

2.0
俺以外がジャケットを着ることを、禁ずる!

「ラバー」という稀に見るゴミ映画を作ったカンタン・デュピュー監督が新たに送り出した、鹿皮ジャケット殺戮スリラー。

またしても意味不明な映画を作ってしまいました!しかも主演は、まさかのジャン・デュジャルダン!遂にカルトの世界に名優を堕とすという悪行を働く監督です!

鹿皮ジャケットとお話をし、お前以外ジャケットは似合わないと“ジャケット“に言われた主人公。その言葉を間に受けて、自分以外がジャケットを着ることを許さないマンに転生します。

この時点で意味不明ですが、ほんまにそんな映画です。しかも悪趣味なことに、人からジャケットを剥いで、ぶち殺すところを映像に収め、映画監督になりたいという始末。

何もかもが唐突で、全く整合性の取れてないこの世界観は、最早流石です( ^ω^ )
そんなサイコな主人公の元に、サイコめなヒロインが。別に大した活躍もしないヒロインですが、あの終わり方は「やめろぉ!」と言いたくなる。負の連鎖だけはやめてくれ( ^ω^ )

最後も最後で、腑に落ちるけど、意外とあっさり。忘れた頃にやってくる、謎の伏線回収です。

一応ホラーかスリラーなので、殺人シーンもありますが、どれもイマイチ。狂気が天井の換気扇みたいなやつのプロペラ一枚剥ぎ取ったやつってのが面白かったかな。あとは、車体の上から樹勢を串刺しにするのは良かった( ^ω^ )

「ラバー」よりはマシになったけど、それでも観る価値はあまりない作品でした!ただ、この人の新作となると絶対何故か観たくなるやろうなぁ。
あおい

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