前髪メガネ

ドロステのはてで僕らの前髪メガネのレビュー・感想・評価

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)
4.2
分かりやすい気がする和製TENET

とある雑居ビルの2階。カトウがテレビの中から声がするので画面を見ると、そこには自分の顔が映っていた。画面の中のカトウから「オレは2分後のオレ」と語りかけられるカトウ。どうやらカトウのいる2階の部屋と1階のカフェが、2分の時差でつながっているらしい。「タイムテレビ」 の存在を知った仲間たちは、テレビとテレビを向かい合わせて、もっと先の未来を知ろうと躍起になるが……。

おん?あーうんうん。。
途中こんな感じだったけど面白かった!

リバー流れないでよ が面白かったのでこちらも鑑賞。

本作は2分後の超近未来の自分たちに振り回されて2分後の過去の自分たちを振り回させられるといったSFコメディ。
途中からクリストファー・ノーラン監督のTENETを思い出したけど公開としては本作のが先だったみたい。
こちらの方がコミカルと言うこともあり分かりやすいし、理解を諦めたとしても多分面白いと思う。

観ていてやっぱり撮影の順番がとても気になってどんな撮影スケジュールだったのだろうとか思いを馳せさせられた。"現在"の撮影時点では過去も未来も過去なのはわかるけど、やっぱり未来から撮らないと過去に繋げにくそうだけど間隔も空けられなさそうだから近々に同じ演技を何度も繰り返したのかなとか。
"現在"のシーンは擬似ワンカットでの撮影だったし、本作も恐らく2分のタイムラインは守られていそうなだけに現場は緊張感ありそう。
所々、多分ここカット点だなというのはわかったけどでもその間隔は結構長いのでお見事でした。

臨場感のあるカメラワークと観やすい慌ただしさとテンポ感、だけど妙に適応力あるキャラクターと程よい抜け感がこの映画をとても面白い作品になっていてとても好きになりました。
前髪メガネ

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