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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇のarchのレビュー・感想・評価

4.2
ニコラス・ケイジはコッチ系イロモノ主人公をガンガンやって欲しい、その怪演ぷりに見惚れる一本でした。
ラヴクラフト原作「宇宙からの色」に基づき作られた本作、その一切の説明の無さが素晴らしい。「理解の外の異生物との接触」一点に集中しているため無駄がないし、全てが「なにがやべーことが起こってる」という狂気を作り出していて最高である。最後に行くにつれて異常さが増して、最後にはドーン!と全部真っ白になる。よく分かんないがサイコーじゃないですか!

異生物または宇宙人との接触を描いた作品でもこれだけ最後まで正体不明を貫き通した作品もないでしょう。さすがにそこを抑えなければラヴクラフト原作を扱うに値しないでしょう。
最後も意味不明にかっこいい感じもたまりません。ただ何も考えずに(ラヴクラフトの黒人差別主義に連想する"カラー"や黒人の青年周辺など)ただその"遭遇"に恐れおののくのが楽しい作品です!
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