想像以上に、全員クチが悪くガラが悪い。
たまに、何言ってるのかわからない。
特に、森田想が演じる葵という女の子。
1番クチ悪くて勢いが凄かった。
いや、あんな唾かける女の子いる？いるんだろうなー、凄まじいな。
「レオン」みたいなテーマを掘り下げた映画という前情報を入れていたから、きっとちょい悪くらいのかわいい女の子なんだろなーと思ってたけど、ガチすぎて見事だった。
辰巳を演じる、遠藤雄弥も良かったなー。
辰巳の態度には、どこかドライで達観したような、裏社会でしか生きていけない自分への諦観のような割り切りのようなものがあり、静かな狂気の持ち主。
裏では死体をバラすのがメインの役割のようで、いともたやすく効率よくバラしていく。
葵と接するうちに、彼の優しさがみえてくるが、全く自分に嘘のない、無理のない優しさが良かった。
遠藤さん本人のインスタを見たら、普通に明るく良い人そうで、「なんだー、全然悪くないじゃん…さみしい」と残念な気持ちになるくらい、ハマっていた。
エンタメ性と作家性のバランスがよく、自分はこういう邦画のヤクザ映画のリテラシーが低いけど、意外と楽しめて良かった。
