凄く良い。30代40代の親の世話を始めてる人たちには間違いなく刺さるし、そうでない人も親を大切にしようと思えるはず。2度の心臓発作を起こしながら破天荒な生活をおくる芸術家である父親の面倒をみる生真面目な美術教師ユリウシュが社会からはみ出した奇妙な人たちと共に成長していくスラップスティックコメディ。手描きアニメーションも物語のアクセントになっているし、起承転結流れがあって観やすい上に、笑ったりホロリときたり大忙し。ちなみにスコリモフスキが役者としてバキバキの存在感を放っている。

• #2019〜

「致命的にツイてない」という現象を体現する主人公、車椅子ユーザーに財布スられて逆におまわりに注意される冒頭から、待ったなしの大爆笑秀逸コメディ、泣くほど笑った

美術教師の主人公(男)は周りの人間に振り回されまくり、特に愛人連れ込む心臓病の父ちゃんに「早く済ませろ…ってか今すぐ止めろ！」ってなんて切ない子供心よ、もうこんなんばっか連打連打連打…主人公の心臓が心配、アルバイトは女体盛ならぬ男体…(!!!)

中盤、盗人計画辺りで予想外の方向性間違えて失速するも、最後はヤクザ者を「生きてて一番感動した」と言わしめる人生の転機に巻き込んでホロっとさせる剛腕作品、母強し

シンプソンズに似た味のある線画アニメーションで始まるがこれも重要なキーワード、そして父ちゃんの「…と思わせといて」の"絵オチ"には不覚にも目頭熱くなるし自分の馬鹿さ加減に呆れる、曲使いもタイミング抜群、笑いと涙ってエンタメのすべてを絶妙のさじ加減で効かせている

[常に我が道を行き、人生を謳歌し、悦びを惜しみなく皆と分かち合う]

これ面白かったんだよな。バンジー！