ノラネコの呑んで観るシネマ

白頭山大噴火のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

白頭山大噴火(2019年製作の映画)
4.3
いやー面白い!
確かにこりゃ、ジェリー・ブラッカイマー&マイケル・ベイ映画の韓国版だ。
中朝国境にそびえる白頭山が大噴火を起こし、被害は南にも。
半島を壊滅させうる最大クラスのマグマ溜まりが噴火するのを阻止するため、韓国軍の特殊部隊が崩壊した北朝鮮に潜入する。
タイムリミットまでに作戦を遂行したい韓国側に対して、米国と中国がそれぞれの思惑で介入し、三つ巴となる構図。
この種の映画らしく、キャストは華やか。
ハ・ジョンウ、イ・ビョンホン、マ・ドンソクの中で、一番肉体派のアニキが動かないインテリ博士なのが可笑しい。
破壊スペクタクル+戦闘アクション+騙し合いのコンゲームと盛り沢山。
それぞれのキャラクターに背負っているものがあり、軸となる南ハ・ジョンウと北イ・ビョンホンの対立には、父親の責任という共通項を持たせて引っ張る。
自国の運命を決める軍の作戦統制権を米国に握られている、分断国家の悲哀もうまく生かされている。