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運命じゃない人のjunのレビュー・感想・評価

運命じゃない人(2004年製作の映画)
3.7
今から20年前の作品。…よりもっと映像は古く感じます。
プレステがまだ2の時代。

たった1日の怒涛の出来事を3人の男の目線で描かれている。
恋愛映画か…?と見せかけて《実は水面下ではこんな事が起こっていましたよ💁‍♀️》とネタバラシがあり段々散らばっていた点が一つの線になって繋がってくる構成が面白く伏線回収もあったりで最初こそボーっと観ていたけど徐々に引き込まれていく展開はかなり好みだった。

主役の中村靖日さんは残念ながら今年の7月に逝去されましたが、板谷由夏さん初め今では有名になっている方もチラホラ。
こちらも短尺ながら最後まで目が離せない作品でした。


同じ内田けんじ監督の作品で
《アフタースクール》《鍵泥棒のメソッド》も共に評価が高く気になっています。
U-NEXT以外にも配信に来ないかなー。



《以下ネタバレあり》












神田のセリフは妙に刺さるものが多かった。

『タイミングなんかないよ、自分で作るんだよタイミングを!』


『11桁の電話番号を知ってるか知らないかが赤の他人とそうじゃないかを分ける』


神田の言う“30過ぎたら運命の出会いなんてもうないんだ!”自分でなんとかしないとずっと一人ぼっちだぞ⁉︎”というセリフにあるように宮田にとって真紀は初めて自分から働きかけて手繰り寄せた女性。


エンドロールの途中に差し込まれる、真希が翌朝思い直してお金を返しに来る描写。
あの後宮田が玄関のドアを開けた所から2人の新しい未来が始まるのでしょうね。


でも、一瞬でも黙って人様のお金(偽札ですが…)を盗んだ真紀は決していい人間ではない気もするから宮田は本当にいい人だし幸せになってもらいたいので少々複雑なラストだった😅


あとベッド下から見える足先だけの演技がなんか妙に面白かった😂👣
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