あーぁ

Famine(原題)のあーぁのレビュー・感想・評価

Famine(原題)(2011年製作の映画)
3.8
『悪魔の毒毒ボウリング』でボーリングの玉入れバックを被った殺人鬼が次々とボーリングのピンで殺人を繰り返すボンクラホラーを撮り、続く『HANGER』ではハンガーで娼婦のオメコから奇形ベイビーおんぎゃあ!と引きずり出して産まれた奇形息子が血塗れゴアゴアおんどりゃあ!する馬鹿なグロゴア映画を世に送り出し、

グロとバカとエロの類稀ない才気をヘッポコ風味満載に撮り続け、我々ポンコツ映画ファンを喜ばせてくれただけでなく、そのカルト的映画の数々からヘッポコ映画界では知らない人はいないであろうライアン・ニコルソン監督。

その名監督ニコルソン監督が昨年10月お亡くなりになってしまった。。
若干47歳と才能をまだまだ活躍出来る若さだったというのに、実に惜しい。実に悲し過ぎる( ;∀;)

そんなニコルソン監督に追悼の意を込めて素晴らしき作品を振り返って行こうではないか。


学校の断食チャリティーの最中ボンクラ学生達をマスコットキャラのNAILER君が次々とチマツーリに上げていく!


やっぱニコルソン監督は最高!と言わしめる素晴らしきクソ馬鹿スラッシャー映画でしたわぁ


ここポンコツ学園では24時間もの間、断食せにゃならんチャリティーなんぞ生徒にとっては知ったこっちゃあるかい!と消しゴムのカスほども気にせずセックスにオナニーに早弁と生徒達はアオハルしながら時間を潰していた。

そんなポンコツ学園には5年前の断食チャリティーである悲惨な事件が起きたのだった。
学校でも人気のイケメン体育教師がチャリティー中に硫酸を頭から浴びる事故によって顔面グチャドロケになってしまいそのまま行方を眩ましてしまった。

その事件から長らくチャリティーは中止になっていたんだが5年も経てば皆んな忘れてるやろ、と校長がチャリティーを再開。

学校でも赤点ギリギリのボンクラ達は強制的にチャリティーに参加させられるも、そんな『ご飯の素晴らしさ、食べれる喜びに感謝しましょう。アーメン』なクソチャリティーなんぞに身も入るわけも無く、方やトイレでザーメン。

ところがどっこい。
学園のマスコットキャラの着ぐるみを被った謎の殺人鬼NAILER君がそんなポンコツどもをしこたまチマツーリにあげていく!
喉掻っ捌いて血がぶしゃぶしゃなるわ、腸もつゴロゴロすんわ、頭皮めりめり剥がれるわ、ビーチク切り取られるわ、

容赦なくゴアゴアしていくNAILER君の正体とは?5年前に失踪した先生なのか?

全ての予想を遥かに下回るいつも通りの真実にコナン君も金田一少年もズッコケる。
真実はいつもポンコツ!


いやぁ感無量ですわぁ〜
悪魔の毒毒ボウリングと同じくお笑い系ではあるものの80年代感やトロマ風味といったオマージュネタを今作では封印し、より洗礼されたビチクソ映画に仕上がっており、まごうことなき傑作スラッシャーコメディに仕上がっておりますね。

こんな楽しく愉快な映画を我々に届けてくれたライアン・ニコルソン監督の新作をもう観れないと思うとほんと悲しゅうございますです。

ライアン・ニコルソン監督がその生涯を捧げたヘッポコ映画の行く末に幸あれ!

R.I.P.
あーぁ

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